アジア人と日本人の違い

まず手始めにこれから海外で留学や移住される方、或は長期で滞在する方にとって初めに聞かれるのがあなたは中国人ですか?それとも韓国人ですか?と聞かれると思います。

日本では、このような質問を日本で質問されたことがないと思いますので最初は困惑し強くI am Japanese!と誰でも協調して言うと思います。

私達が欧州の人を見比べができないように相手もまた日本人、韓国人、中国人の違いを感じ取る事ができません。

また、海外に住んでいる日本人は非常に少なく北米でアジア系の人と言ったら大抵中国系移民や韓国系移民の人達ですので必ず聞かれるのがこの二択というわけです。

また日本人が海外に行き困惑するのが、当たり前ですが日本人はアジア人(Asian)と人種的に一括りにされることです。文化的には、韓国や中国と全く違えど人種、少なくとも見た目は韓国や中国の方と変わりが少ないです。

ただ北米の人が思っているアジア人(Asian)と日本の人が思っているアジア人には違いがあります。

北米の人が思っているアジア人というのは、東洋人、鼻が小さく、のっぺり顔で口が小さい人達、それに対し日本の人が思っているアジア人というのは南方系、東南系の人といった顔の彫りが来い人達をイメージするでしょう。

ですから、日本の人は自分がアジア人だというのを普段の日本での生活から感じられないわけです。

そしたらなぜ、北米の人はChinese、Korean、Japaneseとはっきり区別せずAsianと一括りにしてしまうのか。勿論行政上、人種を簡潔に区別する為に便宜上AsianやEuropean(Caucasian)という場合もあります。ただ普段の生活の中で何度か、あなたは日本人としてではなくアジア人ですね、と言われることがあると思います。

日本の人が思うアジア人、北米の人達が言うアジア人、この違いはいったいなんなのでしょうか。それは、ヨーロッパの歴史にあります。

ヨーロッパというのは、ローマ崩壊後様々な国が統合したり吸収したり独立したりと、国ごとの分裂が激しい大陸でした。

分裂や独立を通し、国は違えど文化、言語、ルーツ、ライフスタイルなどは非常に似ております。

それに比べ、日本、韓国、中国の3国は長い歴史の間互いの干渉をせず独立を守ってきた歴史があります。言語、文化、宗教、あらゆる面で違いがあります。

ヨーロッパは同じキリスト系文化に対し日韓中ははっきりとした共通の宗教や文化が存在しません。考え方にも欧州に比べ日中韓の間で違いが大きく、アジア人として一括りされるのは困惑するでしょう。

そして、欧州の移民からなりたった北米、アメリカとカナダもまた一緒です。北米の人は日本、韓国、中国を同一視しており欧州みたいに文化も似ているだろうと思っている人は少なくありません。

日本人は日本独自の文化が発展しており、中国や韓国とはまた別の文化を形成してきました。中国と韓国もまた同様です。

アジア人としてではなく、一人の日本人として個性を強調していきたいですね。